« 当院の地図 | トップページ | 熊谷夜間救急動物病院 »

2016年3月 4日 (金)

「歯石をとる」ということ

動物病院で行う歯周病治療のことを「歯石とり」と呼ぶ方が多いですが、ほんとうは歯石を

取るだけではありません。歯と歯ぐきのあいだの歯周ポケットの状態を確認・改善したり、

歯ぐきが下がってしまっているところがあれば、元通りに修復したり、どうしようもない状態に

なってしまった歯を抜いて、そのあとを縫合したり、状況に応じてさまざまな処置をします。

そのうえで、歯石をとった後の歯を研磨して、再び歯石が付きにくいようにつるつるにします。

 

これらの処置をするには、どうしても全身麻酔が必要になります。「無麻酔歯石除去」などと

うたっている施設もあるようですが、これは危険なことですし、たいへんな苦痛を伴うのではないでしょうか。

そんなふうにして、見える範囲の歯石はなんとか取れても、本当の意味での歯周病治療は

できないと思います。

« 当院の地図 | トップページ | 熊谷夜間救急動物病院 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「歯石をとる」ということ:

« 当院の地図 | トップページ | 熊谷夜間救急動物病院 »

無料ブログはココログ
フォト